~後工程への配慮を徹底~
【後工程とは】
戸建ての新築時における上下水道工事では、
掘削 → 本管分岐 → 管布設 → 宅内接続 → 埋戻し → 舗装復旧 → 通水試験
など、工程ごとに多くの職人が順番に現場を引き継いでいきます。
「後工程」とは、自分の作業のあとに続く職人や作業チームのこと。
自分の仕事だけでなく、”次に作業する人”のことまで考える姿勢が、プロの証です。

●具体的な配慮内容
《作業内容の見える化・整理》
・本管から宅内への配管ルートと接続状況の明示
・埋設管の位置・深度・管径の正確な記録
・止水栓・量水器の位置と状況の見える化
こうした情報を現場にしっかり残す・整理しておくことで、次の作業者が迷わず作業に入れます。
《後工程に必要な情報の伝達》
設備業者や舗装業者に対し、
・給水管・排水管の正確な位置と配管図面
・使用した管材の種類と接続仕様
・通水試験の実施予定と立会い事項(開栓確認、水圧テストなど)
を事前に共有することで、事故や手戻りを防止できます。
《後工程の状況を気にかける》
宅内配管工事や舗装復旧時に、
・配管への損傷が起きない施工方法か
・舗装復旧時に沈下が生じない確実な埋戻しか
などを自分の工事段階で意識しておくことで、後の作業のしやすさが大きく変わります。
《「後工程はお客様」という考え方》
次に作業をする仲間を**”現場の中のお客様”と考えること**で、
・作業エリアの整理整頓と清掃
・技術情報の詳細な共有
・確実で丁寧な配管接続
といった細かな配慮が、チームとしての信頼や品質向上に繋がります。
●現場の質を高める「5S」の実践
上下水道工事では、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底することで、事故防止・作業効率の向上・信頼される現場が実現できます。
・管材・継手は決まった場所に分類保管
・使用済みの梱包材や残材はその日のうちに回収
・掘削土の適切な仮置きと処理
・「見て分かる現場づくり」で、次の業者も安心して入れる
こうした基本の積み重ねが、元請けや施主から信頼される現場へとつながります。
【まとめ】
戸建ての上下水道工事は、住まいの”ライフライン”を支える重要な工程です。
しかし同時に、「次に続く工程のための基盤でもある」という視点を持つことが、プロフェッショナルとしての心構えです。
「後工程がスムーズに進むように仕上げる」──
その意識が、チームの一体感と現場の完成度を大きく引き上げます。
これからも弊社は、誇れる仕事と誇れる仲間づくりを続けていきます。
